先日、HDDにインストールしてあるUbuntuをOSごとSSDにコピー(クローン)したのでその手順をまとめてみます
超ザックリ手順を説明するとこんな流れでした
- 新しく購入したSSDをext4形式でフォーマット
- Ubuntu用のLive USBを作る
- Live USBからUbuntuを起動する
- その状態でHDDからSSDにクローンを作る
Windowsでクローンを作ったときよりめんどくさかった…
正直コレが最適な方法か分かりませんが、1つの事例としてご紹介しますね
今回の状況と目的
私が現在使用しているデスクトップPCのOSはUbuntu 16.04 LTSで、HDDにインストールされています
このUbuntuのクローンをSSDで作成しデスクトップに換装することで動作の高速化を図ります
ちなみにSSDはM.2タイプのものです!このタイプを換装するのは初めてなのでワクワク
というわけで改めて目的をまとめると「HDDにインストールされているUbuntuをSSDにクローンする」です
注意事項
まずOSのクローンを作る前に2つ注意点があります
1つ目は「Ubuntuでは使用中のOSのクローンを作れない」ということです
そのため別のLive USBかCDでUbuntuを起動して、そこからHDDとSSDを読み込む必要があります
パッと聞くとめんどくさそうですが、めんどくさいだけで難しくはないのでご安心ください
もしかしたら使用中のOSのクローンを作れる方法があるかもしれませんが、私が探した限りではパッと出てきませんでした
2つ目は、今回紹介するのは「HDDと同じ容量のSDDにクローンする方法」だということです
そのため難しいことを考えずにクローンを作ることができます
容量が違うと若干方法が変わるので、クローンを作ろうとしている方は注意してください
HDDの容量よりSSDの容量が多いなら簡単みたいなのですが、逆の場合だとちょっとめんどくさいみたいです
準備
クローンを作る前にやっておくことが2つあります
それは「SSDのフォーマット」と「UbuntuのLive USB作成」です
SSDのフォーマット
フォーマットとはHDDやSSDなどの記憶媒体を指定の形式で初期化することです
この指定の形式というのがミソで、windowsにはwindowsの、ubuntuにはubnutuの形式が決まっています
そのため最初にSSDをubuntu用の形式でフォーマットしないと、ubuntu側でSSDを読み込むことができなくなります
ubuntuの読み取り方式はext4というものになっています
ubuntuにはデフォルトで「ディスク」というアプリが入っているので、こちらでフォーマットされていないSSDを選択することでext4形式でフォーマットすることができます
Live USBの作成
Live USBとはOSが入ったUSBメモリです
OSを入れるのはUSBだけでなくCDでも問題ありませんが、読み込み速度が全然違うのでUSBメモリで作ることをオススメします
Live USBの作り方は以下の3ステップでいけます
- (1)Ubuntuの公式ページからOSのイメージファイル(ISOファイル)をダウンロードしてきます
- (2)ISOファイルをUSBに書き込むソフトをダウンロードしてきます
- ・windowsならrufusがおススメです
- ・ubuntuの場合はすでに「ブータブルUSBの作成」が入ってるのでそちらを使用しましょう
- (3)ソフトからISOファイルを指定してUSBに書き込めばLive USBの完成です
クローンの作り方
Live USB内にあるUbuntuを起動
まずPCを起動する前にLive USBを差し込んでおきます
そして起動ボタンを押したらすぐにF11を連打してください
もしかしたらマザボのメーカーによってはF11じゃないかも… その時は「メーカー名(Dell, ASUSなど) + ブートオプション」等でググってみてください!
するとboot optionを選択する画面に行きます
この時にUSBを選べばオッケーです
HDDとSSDの確認
Ubuntuが立ち上がったらターミナルを起動します
ターミナルは「ctrl +alt + t」でショートカット起動します
そしたら「sudo fdisk -l」と打ち込みます
HDDとSSDが認識されているか確認する
クローンの作成
上記のコマンドでHDDとSSDが確認できたら「dd if=/dev/sda1 of=/dev/nvme0n1」でクローンを作成します
この時のifとofの値は先ほどの「sudo fdisk -l」で確認した場所になります
SATAで繋いでたら大体/dev/sda1だけど、人によって場所が違うので注意!!
ちなみにクローン作成はめっちゃ時間かかります
私の環境では512GBのクローン作成で1時間半くらいかかりました
余談ですが、このクローンのコマンドは終わるまで何も表示されません
そこで途中で進捗を確認したい場合は「sudo pkill -USR1 dd」でどれくらい進んだか確認できます
また、60秒ごとに定期的に進捗を更新したい場合は「watch -n 60 “sudo pkill -USR1 dd”」で自動更新できます
まとめ
今回はHDDにインストールされているUbuntuのクローンをSSDに作成する方法をご紹介しました
この方法のおかげで今までの設定を引き継いでSSD換装を行うことができました
今後SSDへの換装を検討している方の参考になれば嬉しいです
以上です
ご閲覧ありがとうございました
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